LYRIC

泣き虫サム

アメリカ南部の田舎町 サムという男の話
畑の仕事もそこそこに 盛り場で流しのウォーキン・ブルース・・・
博打に女に密造酒 世間の辛さや人種の辛さ
日常にちょいと色をつけて 木目のギターで弾き語り

 でもなぜか不思議とどうしてか
 楽しげな物語の唄も
 サムが唄えばみんなすべてが
 泣いているように聞こえた

泣き虫のサムと呼んでくれればいい
それがオレの売り文句 他にはない魅力
涙も枯れたそのあとに 喜びが待っている

人の助言に耳を貸さぬまま わがままにブルースで数十年
北部の連中はジャズもやれる だけどオレはこれしか出来ぬ

 ひとつのことだけ極めればいい
 半端なことするよりずっといい
 それが「生き抜く」ということだと
 頑固なまでに貫いた

聞き分けのないその男にも やがて最期の時がきて
1949年の10月20日 サムはこの世を去りました

 最愛の妻に手を握られ
 かわいい我が子たちに囲まれ
 やすらかに眠るその顔は
 最高の笑顔だった

泣き虫のサムと呼んでくれればいい
言葉より感情で 理屈よりも愛情で
涙も枯れたそのあとに 喜びが待っている

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