おぉ 労働者はいつも 都合よくあしらわれ
雇い主はいつでも 頭ごなしにする
この先もそれだから 酒でも呑まねば
暗い夜道にさえも 明かりが見出せない
安月給に阻まれ 女も抱けぬ
油の臭いが まとわりついたままで
疲れも癒されずに 泥のように眠り
否が応にも再び 無情の朝となる
今夜も例のごとく くだを巻き 夢の中
深い闇に 更なる 黒い影が 降りてくる
汚れた顔をして 汗を流して
わびしき飯の中に 何かが逃げてゆく
それでも望みがそこにあるなら 我が身のために
心を奮い立たせ 己を粉にして
あぁ、雑音だらけのラジオよ 歌っておくれ
さえぎるものすべてを どうか遠ざけておくれ
高らかに高らかに 美しく美しく
せめて曇り空から 光がこぼれるまで
今夜も例のごとく くだを巻き 夢の中
深い闇に 更なる 黒い影が・・・・!