何年も昔に
手離したと思ってた
色褪せた想い出の
古いレコード
あの頃の情景が
少しずつ湧き上がる
遠くでかすむ星のような
記憶の黄昏
無邪気で子供じみてた夢が
いくつもの夜を彩ってた
怯えて震えて強がって
飾ることの無意味さも知らずに
辛かった恋のその先に
次なるドラマの幕があがり
出会って別れて涙して
流行りの歌が聴こえてた
あの日々の私に
何を言ってあげよう
あの日々があってこそ
今があるから
揺らいでる街灯り
季節は移り変わり
歳月が重なりあって
新しい朝に
あの当時の私が
悲しんだりしないように
今の私も強く生きて
明日に向かおう
レコードが回るよ
月日の速さを乗せて
埃かぶって傷だらけで
それでも歌ってる