あぶれっぱなしのバンドマン
うまそうな話に のせられては
儲けにならないような 取り越し苦労するのが
いつの間にやら当然で
やられっぱなしのバンドマン
頼りになるのは 所詮我が身のみ
良すぎるそのセンスで 気づかぬ間にチャンスを
みすみす見過ごしてしまう羽目に
汗を流すわりに 心はなぜブルゥなのか
明け方の酒に どんな夢を託そうか
やぶれかぶれのバンドマン
釘を刺されて 杭を打たぁぁぁれて
怪我の功名が明日の好評につながれば結果オーライだ
なんて思いつつ 朝が来る
やり尽くしたわりに 夢はなぜ枯れないのか
宵越しの酒に 何の歌を託そうか